畳の素材の中には一部化学製品もありますが、そのほとんどが植物由来のもので、空気をため込むと同時に湿気を吸ったり吐きだしたりして、部屋の湿度を調整する働きをしています。そのため畳の敷かれている部屋は、夏は涼しく、冬は暖かいという特徴があります。
これは畳を構成しているい草と稲わらのおかげです。 い草のスポンジ部分が湿気(しめり気)を吸収し、稲わらのポッカリあいた空洞部分が湿気を放出します。つまり畳は呼吸をしているのです。
畳一帖分の自然吸湿能力は、約500ml。 夏などの空気が乾燥した場合は、ほどよい湿気(しめり気)を吐き出す力があります。畳は柱の木や障子とともに、湿度の高い日本の気候に最も合った住宅材といえるでしょう。それにベッドと比較した場合でも、背骨に好影響を与えるなど健康上からも見直されています。
畳は湿気を吸ったり放出したりして室内の湿度を調節してくれます。だから畳の部屋は、夏は涼しく冬は暖かいという特徴があります。
い草畳表+ワラ床の6畳間では約3リットルの吸湿能力があると言われ、水分調節機能があり乾燥してきたら水分を放出してくれます。(熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会「たたみのちから」より)
このことから畳には自然エアコンのような機能があります。今年の夏は節電対策に天然い草を使った畳を見直してはいかがでしょうか。
1日(24時間)における一平米あたりの吸湿量・放出量(グラム数)
畳の素材の中でも国産い草は吸放湿性に優れており、調湿効果が高いといえます。