2月7日(金)研修会

座学(肥後物産)

基本コース

  見本帳を活用して説明する際に役立つ基本的な畳表見分け方の内容です。施主にとって、畳表の違いは分かりにくいものですが、価値の違いが分からないと、誰でも安い方を選ぶと思います。

 

 最初は同じように青く見える畳表ですが、数年後には品質の違いが大きく表れてきます。仕入れる際に数年後の品質を見分けるポイントとは?そこから施主がお金を出す価値の違いとは何か?ここがよく伝わる事を狙った内容となっています。

 

応用コース

 参加者の中で順番に「私の熊本畳表販売」と題して現状の商談方法、課題など話して頂き、 その後「自分の販売には更に何が必要か?」メンバー間で問いかけたり、気付いた事を伝え合ったりと、意見交換をとおして、参加者それぞれに「ワンランク上の商品販売の考えやノウハウを向上する」ことを目指す成果としています。

 

品評会見学(JAやつしろ中央い製品集荷所)

 見分け方の知識をもとに実際の製品を見てみます。品評会に出品されている製品はどれも素晴らしく、僅差で順位がついているほどレベルの高いもので、見分けが難しいと思いますが、ポイントをつかめば、その僅かな違いを見分け、それが施主様への自信をもった説明につながると思います。

 

会場:JAやつしろ中央い製品集荷所(熊本県八代市千丁町新牟田322−2

展示時間は 9:30〜15:00 の案内となっています。

 

 

 


2月8日(土)研修会

製織体験(生産者)

 製織体験は、同じ織機で織っても、なぜ織りの良いものと、そうでないものと分かれるのか?その理論を学び体験して頂く内容です。

生産者には、それぞれに技術や工夫、徹底度に幅があり、それが畳表の織りや仕上げなど品質の違いにつながります。これらも価値の提案に生かして頂けたらと思います。

 製織作業の終了後は、お互いの要望や思いを意見交換する時間を設けたいと思います。産地・消費地のそれぞれの現状と今後の事など、お話し頂けたらと思います。


2月9日(日)(自由参加)

講演会(9:00〜10:00)

 講演会は、熊本県の(株)一畳屋の亀井 喜三郎様に講演いただきます。

グループ全体の売上のほとんどが個人の張替えであり、熊本産畳表の拡販に向け精力的に活動中。お店の理念として『畳作りという仕事をとおして、お客様はじめ、社員、取引先等関係する人の「心」と「暮らし」を豊かにしていく。それが一畳屋の約束であり誓いでもあります』とし、その思いは産地にも向けられています。

高級品展示会・投票審査会・表彰 (10:20〜12:00)

 過去の大臣賞など受賞生産者はじめ、熊本の最高級品を出来る限り展示します。生産者も参加されて直接会話出来る場にする予定です。商品のこだわりも直接聞いてみてください。メイン展示場では、生産者名を伏せた状態で展示し、来場された皆様に最も良いと思われる商品を投票して頂こうと思います。畳店様が選んだもの、生産者の皆様が選んだものを見て頂き、生産者にとっては、畳店がどのようなものを望んでいるのか?また畳店にとっては、生産者はどのようなものを良い品と考えているのか?それぞれに、その違いや感覚を肌で感じて頂けたらと思います。

畳表を見分ける力をつけるには高級品を見ておくことです。これらの見学を通した研修が、購入時点で数年後の品質を見分け、価値の違いを施主様に説明して理解して頂ける質の高い提案に結びつくと思います。また、2024年の1年間で、熊本畳表の最高級品販売において貢献された畳店上位3名の方への表彰をいたします。最高級品の需要の拡大は、今治タオル産地が復活を遂げたように産地の活性化を後押しするもの思います。