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肥後物産通信5月号「生産者との勉強会報告」

勉強会風景
勉強会風景

 5月28日(火)は生産者の方々と品質向上と反収アップ事例発表会を行いました。32名の生産者の方々にご参加頂きまして、ありがとうございました。また、反収アップ成功事例の発表をして頂きました中田様、宮下様には、大変お世話になりました。

 

日時:5月28日(火)16:00 ~ 17:30

場所:肥後物産(株)

目的:品質アップと反収アップにつなげる

 

内容:1.消費地状況について

   2.部分的な色変わり(3〜5cm幅)の原因と対策について

   3.畳店の若手後継者の仕事への姿勢

   (特集:伝統を守る若き畳職人の兄弟)

   4.反収アップ成功事例発表(中田氏・宮下氏)と意見交換

   5.その他

勉強会の位置付け
勉強会の位置付け

 今回の勉強会は、お互いにこれからも安心して仕事が続けられるように、また少しでも反収アップの参考となる事を位置付けとして行いました。

 

◎消費地状況について

 最初に「生産、流通、畳店それぞれの現状がどうなっているのか?」現状を共有し、産地での対策、買い手が何を望んでいるのか?等、情報交換を行いました。

 

◎部分的な色変わり(3~5cm幅)の原因と対策について

 部分的な色変わりの原因について、考えられる要因を報告し対策について話しました。

「特集:伝統を守る若き畳職人の兄弟」より
「特集:伝統を守る若き畳職人の兄弟」より

◎畳店の若手後継者の仕事への姿勢(特集:伝統を守る若き畳職人の兄弟)

 先日、畳店の若手後継者が関東甲信越のNHKニュースに取り上げられ、仕事への姿勢について参考になるものでしたので、参加された皆様と共有しました。

 

「仕事に取り組む姿勢」は畳づくりも、畳表づくりも同じで。「買った人から喜ばれるものづくり」という事で方向性を示しました。

堀田様、貴重な資料をありがとうございました。

 ◎反収アップ成功事例発表(中田氏・宮下氏)と意見交換

 若手生産者の中田様、宮下様に、数年前に比べれば反収アップにつながった事例を発表して頂き、意見交換を行いました。

  今回の事例は、基本的には技術を高める姿勢が、「これぐらいでいいいだろう」から、「より徹底され、レベルの高いプロ意識」となり、「喜ばれるものづくり」への姿勢へと変化したように感じました。

 

 成功事例を聞けて励みになった、意識が高くなった等の声もあり、これから産地を担っていかれる若手の方にとって、どのような姿勢で仕事と向き合うべきか、考え方など参考になるものがあったのではないかと思います。 

 

◎感謝

 すでに反収が平均より高い方や、トップクラス生産者の方の参加も頂きました。このクラスの生産者は自分自信のことだけを考えると、今回の勉強会の内容は参加する意義や必要性は薄いと思われますが、「若手の成長を思われる気持ち、今後の産地の事を思われる気持ち」から参加頂いたように感じます。この方々の存在が熊本産地を大きく支えられているように感じました。

宮下様発表風景
宮下様発表風景
中田様発表風景
中田様発表風景

キズ対策について
キズ対策について

◎ アンケート結果 満足度:平均 83.3%

 

( 以下、コメントとして主なものです)

  • 若手生産者のマインドに触れて意識が高くなりました。今後の仕事に取り入れて良い畳表を生産し、お客様に選ばれる様に頑張ります。
  • 若手生産者の成功体験の話を直接聞けとても励みになった。若手の方との繋がりができて良かった。
  • い草経営における生産コストが上がる中で、いかに効率的にい草経営ができる様、意見交換の場がより必要だと思う。生産者のプロ意識の向上。
  • 良い勉強会だったと思います。良い品物を作っていきます。
  • 大変為になりました。考え方を変えて仕事に取り組もうと思います。
  • 日本全国の畳屋さんが一軒でも多く産地に足を運んでくださる様に力を合わせていければと思います。
  • 喜ばれる畳表を目標に頑張っていきたいと思えた。
  • 良い畳表を見て勉強し、キズのない畳表を織っていきたいと思う。まずは良いい草を作る事が大事だと思います。
  • 畳店から問屋に来るクレームや傷ゴザに対する値下げなどを聞き、生産者としても気をつけないと更に気づきがありました。
  • 色変わりの件はさらに調査をして発表してほしい。
  • 色変わりを少なくする方法、生産者の取り組みの共有。
  • 年に数回こういう勉強会をやってほしい。
  • 今後もこのような勉強会をお願い致します。
  • 今後も頑張ります。